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2010年1月22日

治療法 ~1番奥の歯を1本失ったケース~

1番奥の歯が1本失ったケース
1番奥の歯が1本失ったケース
■治療の選択枝(理想的な順)
※患者様の歯の状態で治療方法は異なります。下記の治療方法は、 「両側の歯は削られてない」、「神経は生きてる」、「骨も十分にある」ということを想定して記述しています。
1、インプラント治療
費用のことを考えなければインプラント治療が最適です。 ただし、1番奥は骨が足りないことも多い、 ハミガキがしにくい、などインプラントには不利な条件もあります。 そう考えますと、噛むことにも外見にも大きな影響はない部分ですし、費用の点を考えるとインプラントをする必要はないとも考えます。 少なくとも骨が足りないときに骨造成をしてまでインプラントにする必要はないと考えます。
インプラント治療
2、ブリッジ治療
奥から2番目と3番目の歯を支台にして延長ブリッジにします。 普通のブリッジに比べると力学的に無理な力がかかり、さらに支台歯が弱りやすくなります。 そのためにポンティック(*)を小さく作って、少しでも支台歯が弱らないように工夫しますが、あまり効果はありません。 ただし、奥から2番目と3番目の歯がすでに治療済みで削られてあるなら、ブリッジも有力な選択肢になると考えます。

ポンティック(*)・・・ブリッジの中間部で、歯のないところに接する部分
ブリッジ治療
3、入れ歯治療
入れ歯は片側処理(*)でできますが、遊離端(*)ですので少数歯欠損にしては違和感が強く感じられます。 歯がなくてもあまり困らない部分で、つい外してしまうことが多くなるのが大きな問題です。
片側処理(*)・・・[へんそくしょり]
入れ歯治療において、歯がない側だけで支える入れ歯の形態。
入れ歯が小さいので違和感が小さくなるが、支える歯が少ないので噛み心地は悪くなる。
遊離端欠損(*)・・・[ゆうりたんけっそん]
歯がない部分(欠損部)の片側にしか歯がない欠損形態。
ブリッジ・入れ歯ともに、支えが足りないので非常に不利。インプラント治療には有利も不利もない。
入れ歯治療
4、処置を行わない
今まで咬み合っていた歯が、押さえを失って伸びてきますし、歯ぐきの骨が使われなくなり減ってきますので、将来困ることになります。
そのままの状態で維持する

治療法 ~奥から連続して3本を失ったケース~

奥から連続して3本歯を失ったケース
奥から連続して3本歯を失ったケース
■治療の選択枝(理想的な順)
※患者様の歯の状態で治療方法は異なります。下記の治療方法は、「両側の歯は削られてない」、「神経は生きてる」、「骨も十分にある」ということを想定して記述しています。
1、インプラント治療
骨の状態、審美性、経済性を考慮して2本か3本のインプラントを埋入して治療します。
欠損歯数が多いですが、インプラント治療を行えば審美的にも咀嚼能力に関しても元々歯があった状態を回復することができます。
多めにインプラントを埋入しておくと、咬合(こうごう)圧を分散できるので長持ちさせやすいですし、もしもそのうち1本が歯周病(インプラント周囲炎)などで駄目になっても、駄目になったインプラントを除去するだけで他のインプラントは機能し続けます。
イメージ:インプラント
2、入れ歯治療
欠損歯数が多いので両側処理(*)となり、初めて入れ歯を入れられる方は違和感が大きくかなり辛い思いをされるようです。
また留め具をかける歯に大きなコウゴウ圧がかかるので、周りの歯の寿命まで短くなります。
奥歯は各部位に4本ずつありますので、3本欠損の場合はその部位に1本奥歯が残っています。この1本の奥歯が良い働きをするので、4本欠損に比べて格段に噛みやすい入れ歯になります。
しかし、その大切な1本の奥歯に留め具をかけて咬合(こうごう)圧を負担させることになるので、その歯が駄目になったとき非常に困ることになります。

両側処理(*)・・・[りょうそくしょり]
入れ歯治療において、口の中左右両側におよぶ入れ歯の形態。
入れ歯が大きいので違和感が大きくなるが、支える歯が多いので噛み心地は良くなる。
イメージ:入れ歯治療
3、ブリッジ治療
支える歯の強度不足で不可能です。  
不可

治療法 ~ほとんどすべての歯を失ったケース~

ほとんどすべての歯を失ったケース
ほとんどすべての歯を失ったケース
1、インプラント治療
最低6本以上のインプラント治療を行い完全固定式のインプラントによるブリッジとする。理想的には8本以上入れられれば安定したものとなる。
イメージ:インプラント治療
2、2~4本の植立を行いインプラントを土台とした入れ歯併用タイプとする。2~4本のインプラントに入れ歯を安定させるバー、ボールタイプ、マグネットタイプを取り付け入れ歯が動かないようにする。 イメージ:インプラント治療
3、全身的な問題やインプラントをしたくない方は総入れ歯とする。 イメージ:インプラント治療

治療期間の比較

会社勤めのサラリーマンやOLの方々にとっては、治療期間は気になるものです。 ここでは、おおよその治療期間を比較してみました。

治療内容によって、その治療期間は変わってきますので、無理なく治療を進めることができるよう、担当の歯科医師と相談しましょう。

  治療期間
インプラント治療 約3ヶ月
ブリッジ治療 約1週間
入れ歯治療 約1週間

※インプラント:治療期間は、骨量の足りない方や初期固定期間の個人差によって変わってきます。 骨の状態が良ければ1日で終了することもありますし、骨量が足りない場合など9ヶ月程かかることもあります。

※ブリッジ:治療する歯の数が多いときなどは2~3週間かかることもあります。

※入れ歯:治療する歯の数が多いときや、見た目や噛み心地の良い入れ歯を作るときには1~2ヶ月かかることもあります。

費用と治療の比較 ~ほとんどすべての歯を失ったケース~

ほとんどすべての歯を失っているケース
ほとんどすべての歯を失っているケース
インプラント治療(4本)に固定式入れ歯を組み合わせ

インプラント埋入×4本=100万円
支台装置×4本=12万円
入れ歯40万円~
合計152万円~

インプラント治療(2本)とマグネットを利用して入れ歯を組み合わせ

インプラント埋入×2本=50万円
マグフィット×2本=16万円
入れ歯40万円~
合計106万円~

入れ歯治療

入れ歯40万円~

※ブリッジと入れ歯は保険で治療できる部分もありますが、比較しやすいようにすべて保険の効かない治療の値段でご説明しています。
保険のブリッジですと、前歯はプラスチック、奥歯は銀歯になります。
保険の入れ歯は、外見も噛み心地もそれなりのものになります。

費用と治療の比較 ~奥から連続して3本を失ったケース~

奥から連続して3本歯を失ったケース
奥から連続して3本歯を失ったケース
インプラント治療(3本)

インプラント埋入×3本=75万円
支台装置×3本=9万円
上部構造×3本=33万円~
合計117万円~

インプラント2本を利用してブリッジ治療

インプラント埋入×2本=50万円
支台装置×2本=6万円
上部構造×3本=33万円~
合計89万円~

インプラント治療(2本)

インプラント埋入×2本=50万円
支台装置×2本=6万円
上部構造×2本=22万円~
合計78万円~

入れ歯(両側処理(*)

12万円~ )

入れ歯(片側処理(*)

遊離端(*)の3本欠損なので、基本的に
片側処理(*)はできません。

ブリッジ治療

遊離端(*)の3本欠損なので、支える歯が
足りずブリッジ治療はできません。

遊離端欠損(*)・・・[ゆうりたんけっそん]
歯がない部分(欠損部)の片側にしか歯がない欠損形態。
ブリッジ・入れ歯ともに、支えが足りないので非常に不利。インプラント治療には有利も不利もない。
片側処理(*)・・・[へんそくしょり]
入れ歯治療において、歯がない側だけで支える入れ歯の形態。
入れ歯が小さいので違和感が小さくなるが、支える歯が少ないので噛み心地は悪くなる。
両側処理(*)・・・[りょうそくしょり]
入れ歯治療において、口の中左右両側におよぶ入れ歯の形態。
入れ歯が大きいので違和感が大きくなるが、支える歯が多いので噛み心地は良くなる。
※ブリッジと入れ歯は保険で治療できる部分もありますが、比較しやすいようにすべて保険の効かない治療の値段でご説明しています。
保険のブリッジですと、前歯はプラスチック、奥歯は銀歯になります。
保険の入れ歯は、外見も噛み心地もそれなりのものになります。

費用と治療の比較 ~1番奥の歯を1本失ったケース~

1番奥の歯を1本失ったケース
1番奥の歯を1本失ったケース
インプラント治療

インプラント埋入×1本=25万円
支台装置×1本=3万円
上部構造×1本=11万円~
合計39万円~

ブリッジ治療

7万円~×3本=21万円~

入れ歯治療

8万円~

※ブリッジと入れ歯は保険で治療できる部分もありますが、比較しやすいようにすべて保険の効かない治療の値段でご説明しています。
保険のブリッジですと、前歯はプラスチック、奥歯は銀歯になります。
保険の入れ歯は、外見も噛み心地もそれなりのものになります。

長所と短所

インプラント、ブリッジ、入れ歯、どの治療法が最も適しているかは、患者様自身の歯の状態や経済面などあらゆる角度から判断する必要があります。 それぞれの治療の長所と短所を十分に理解、納得された上で選択することが最も大事です。

ここでは、それぞれの治療法の長所と短所をご説明しております。治療法を選択する際の参考にしてにしてください。

【インプラント治療】長所と短所
【インプラント治療】長所と短所
長所
・本物の歯とほぼ同じ機能を回復できる
・本物の歯とほぼ同じ外見を回復できる
・周囲の歯を弱らせない
・何でもしっかりおいしく食べれる
・適切なケアにより長期間使用可能
・歯を失った部分は顎の骨の成分が自然に減るが、インプラントがあれば咀嚼(そしゃく)の刺激により衰退が防止される

短所
・治療時間が比較的長期(最近は種類と適応症により最短1週間でも可能。ただし決しておすすめしません)
・手術になるので、少数だが適応とならないケースもある
・比較的費用がかかる
・ブラッシングなど家庭内でのお手入れや、医院での定期メンテナンスが必要

【保険適用】なし


【ブリッジ治療】長所と短所
【ブリッジ治療】長所と短所
長所
・本物の歯と同じような外観に回復が可能(セラミックをを使用すると、見た目が良く、自分の歯と見分けがつきにくいです。ただし、インプラントには劣ります)
・本物の歯と同じように咀嚼することが可能
・手軽に短期間(約1週間)で治療が終了

短所
・土台となる歯を削除する必要がある(最大の欠点です!)
・土台となる歯に噛む力が余計にかかるので、周りの歯がすごく弱る
・対象となる位置の両側に、土台として使えるしっかりとした歯が無いとできない
・失った歯の数が多いと、土台の強度が足りないので選択不可能
・景観の回復上セラミックが優れるが保険の適応を受けることができない。保険の効く材料だと前歯はプラスチック、奥歯は銀歯になるので、見た目が悪く持ちも悪くなります
・支えている歯が、1箇所でも悪くなってしまうと、ブリッジそのものを取り外して、再度全体的に治療をする必要がある(逆に、インプラントの場合は悪くなった歯のみを治療すればいいというメリットもあります)
・食べかすが詰まりやすい
・舌ざわりがインプラントほどは良くない

【保険適用】あり


【入れ歯治療】長所と短所
【入れ歯治療】長所と短所
長所
・短期間(ブリッジ治療よりは長い/約1~3週間)で咀嚼機能回復が可能
・骨が足りなくても、多数歯欠損でも治療可能
・ブリッジよりは隣の歯を削る量が少ない
・歯だけでなく歯ぐきでも噛む力を分散するので、ブリッジほどは周りの歯を弱らせない

短所
・外見の回復に限度があり、人から入れ歯だとばれる(外見の良い入れ歯もありますが、インプラントやブリッジには大きく劣る)
・非常に噛みにくいので、食べたい物も食べれなくなる(特に多数歯欠損の場合)
・非常に食べかすが詰まるので、食事の度に外してうがいをする必要がある
・非常に違和感が大きく、舌が当たってうまくしゃべれなくなる(特に多数歯欠損の場合)
・入れ歯を支えてる歯にかかる咬合圧がすごく大きいため、ブリッジ同様に周りの歯が弱ってくる(特に多数歯欠損の場合)
・こまめに調整する必要がある

【保険適用】あり

2010年1月21日

インプラントは何でも噛めますか?

噛む力と噛んだ感触は自分の歯とほとんど変わりませんので、
何でも噛めると考えていいと思います。

2010年1月 9日

治療費はどのくらいかかりますか?

39万円です。

インプラント治療は保険治療の効かない自由診療となっています。
インプラントの本数など治療内容により異なりますので、詳しくはお問合せ下さい。

手術は痛くありませんか?どれくらいの時間がかかりますか?

痛みは心配ありません。

麻酔をしてから行いますし、歯茎は歯ほど鋭敏ではありません。
鎮痛剤はお出ししますが痛くないから飲まない患者様も多いようです。

インプラントの手術は綿密な計画の下に行なわれますので、手術時間の概要のついては事前の診査診断により決定されます。
インプラントを埋入する場所、本数などにより手術時間が異なりますがおおよそ30分程度です。

インプラントの手術は安全ですか?

安全です。

手術前に綿密な検査を行い、あごの骨の形や状態を把握した上で
神経や血管などにも十分配慮しながら行うので、安全性にはほとんど問題ありません。

またインプラントの材質は人体になじみやすく、腐食しないチタンですので、
体に悪い影響はありません。

治療期間はどれくらいかかりますか?何回も通院が必要ですか?

治療期間はインプラントを埋めた部位や骨の質など個人差がありますが、
平均的には3ヶ月です。
最低の通院回数は「埋入手術」「抜糸」「印象採得(型取り)」「人工歯装着」の4回です。

インプラント治療後は普通にかめますか?

天然の歯と同じように何でも食べられるようになります。
インプラントの人工歯はしっかり固定されていますので心配ありません。

インプラントをしていても、喫煙できますか?

インプラントをしていても、喫煙できますか?できます。

ただし喫煙することにより歯ぐきの毛細血管が収縮し血行が悪くなるので、創傷治癒(そうしょうちゆ)が遅れインプラントと骨の結合を阻害します。

ですからインプラント手術後1週間程度は(特に骨造成をした場合)喫煙を避けていただいた方が無難です。

2010年1月 1日

発音しにくくなった気がします

お口の中の環境が変化したためです。 
これは慣れなのですが、慣れる期間については個人差があります。

頬や舌があたりを、噛んでしまいます

歯のない期間が長期に及ぶと、歯のなかったスペースに頬や舌が入り込んできます。
そこに新しい歯が入ると頬や舌の筋肉がその変化に対応できずに、舌や頬を噛んでしまう事があります。
筋肉は徐々に慣れていきますから、慣れるのをお待ちください。

あごの骨が少なくなってきた気がします

歯槽骨(あごの骨)は、加齢とともにある程度吸収していきます。
インプラント周囲骨も例外ではなく、骨はある程度失われていきます。
歯周病により極端に骨が減るとインプラントが駄目になりますが、加齢による骨の減少だけですとインプラントに影響が出ることはほとんどありません。

鼻から頬にかけて、感覚異常があるのですが......

上顎洞炎の可能性があります。
上顎の上方には上顎洞という鼻に通じる空洞が存在します。
(この上顎洞の役割は今だ解明されていません)

歯やインプラント体の先端は、この上顎洞と接近しているために、細菌感染が起きた場合、この上顎洞にも炎症が波及してしまう可能性があるのです。
天然の歯でも見受けられる症状です。

炎症の程度によっては、インプラント体の除去(歯であれば抜歯)と、
耳鼻科での上顎洞炎の治療が必要になることもあります。 

上顎洞にはシュナイダーメンブレンという粘膜があり、インプラント体が上顎洞内に入り込んでいてもその粘膜がインプラント体を包み込んでいるため問題にはなりませんが、インプラント体と骨との結合が失われ、そこにお口の中からの細菌感染が生じたときに、上顎洞炎のリスクが発生します。

また逆に上顎洞炎(蓄膿症)から、インプラント体への感染も起こりえます。
この場合は耳鼻科の治療が中心になります。

インプラントをして数年後にインプラント体が動揺・脱落してしまった

多くの場合、インプラントの過重負担とインプラント周囲の感染症が原因です。
揺れているインプラント体を、ムリにお口の中に残しておくと、周囲の骨がさらに無くなってしまいます。
早期に取り除くべきです。
インプラント体を取り除いて骨と粘膜が治るのを待ち、再び新しいインプラントを
植立するか別の治療法を選択するかを検討します。

感染に関しては、インプラントも歯と同じように歯周病にかかる事があります。
病気や免疫・体調の変化で、さらに加速する事もありますから、日ごろのプラークコントロールは重要です。
また、ちょっとした噛み合わせの変化が、インプラントをだめにしてしまう事もありますので、
定期検診は必ず受けるようにしてください。

噛みごこちが少し違うのですが......

天然歯には、歯とあごの骨の間に歯根膜というクッションがありますが、インプラントにはこのクッションがないので、噛んだときの力が骨に直接伝わります。

そのせいで多少噛んだ感じが違うとおっしゃる方はおられます。

歯と歯茎の間・歯と歯の間に食べ物がつまりやすくなった気がします

インプラント体ともとの歯の根の太さが異なることに起因します。
歯と歯茎との隙間が天然歯の時と全く同じ状態にならないことが関係しています。

もちろん人工歯を製作するときは詰まりにくいように色々な工夫をして設計するのですが、
食べ物が詰まらない形態というのは詰まってしまった汚れを逆にとりにくく、
歯ブラシしにくい形態なのです。

歯磨きのしやすい形態も考慮していますのである程度はブラシでうまく対処していただくことが必要ですが、ちょっとした修正で改善できる事もありますから主治医にご相談ください。

インプラントはどのくらいもちますか?

患者さんのお口の中の衛生管理に大きく関係してきますので、
お口の衛生状態が悪いとインプラントの寿命が短くなる場合もあります。

インプラントの歴史は1950年から始まり、実用化されたのは1965年からです。
実例として、1965年にインプラントを行った患者が亡くなるまでの41年間問題なく
機能しておりました。

つまり40年間耐えられる実績は証明されております。
常に衛生状態を良好に保ち、担当医師や衛生士の指導に従っていただくことが大切です。
インプラントの10年生存率は95~97%前後です。

手術後に注意することはありますか?

手術当日は、激しい運動、入浴(長湯しなければシャワー等は問題ありません)、飲酒も避けてください。
また、感染を防ぐため、出された薬をきちんと飲んでください。

自分の歯と同じように噛むことはできますか?

自分の歯と同じように考えていいと思います。
自分の歯で噛める物はインプラントでも咬めます。

定期的な検診は必要ですか?

インプラントはチタンのため虫歯にはなりませんが歯周病にはなりますし、咬み合わせの調整も必要です。
当医院では4ヶ月に1回の定期検診をお勧めしております。

手術後は歯が抜けたままですか?

ほとんどの場合、仮歯もしくは入れ歯を入れるようにしております。
手術によってはすぐ入れられない場合もあります。ご相談ください。

薬は飲まなくてもいいですか?

抗生物質は感染予防のため必ず飲んでください。
痛み止めは必要に応じて飲んでいただければ構いません。

手術後の歯磨きはしてもいいですか?

手術した部位のハブラシは避けてください。
縫い合わせている糸が切れたり傷口がひらいたりします。
他の部位はハブラシをしてください。汚れると感染の原因になります。
手術後用の極めて柔らかいハブラシを用意しておりますので、手術部だけはそのハブラシで優しく優しく清掃してください。

手術後のお風呂は大丈夫ですか?

当日だけは出血をさけるためにシャワー程度にしてください。

手術後の食事は大丈夫ですか?

術後数時間して麻酔が切れれば普通に食事していただいて問題ありません。

手術後の運動は大丈夫ですか?

当日だけは出血をさけるために激しい運動はお避け下さい。

手術後、腫れたりしませんか?

骨が十分にあり骨造成をしない場合はほとんど腫れません。
骨造成を行った場合は腫れます。
どの程度腫れるのかは症例によって大きな差があります。

他人からインプラント治療を受けたことが分かってしまいませんか?

外観からインプラントをしていることに気づかれることは、まずありません。

インプラント治療において重要なのが、前歯の治療になります。
近年この問題を解決すべく、さまざまなタイプのインプラントやそのパーツが開発されました。

ですから、食事中に外れたり、カタカタ音がしたり、会話中発音障害などもほとんど起こりません。
インプラントは自分の歯と同じように何でも噛め、食事を楽しむことができます。

インプラントが歯周病になったらどうしますか?

軽度の場合は歯周病の治療を行います。重度の場合は手術が必要となってきます。
場合によっては抜くしかできないこともあります。
とはいえ、定期検診に通うことで歯周病の予防ができます。

将来、体に害はないですか?

ありません。
虫歯にはなりませんが、天然歯と同じく歯周病にはなる可能性があるので治療後のメインテナンスは受けられた方が長持ちします。

保証はありますか?

インプラントは10年保証しております。
上部構造(差し歯の部分)は5年保証となっております。

食べ物で気をつけたほうがよいものはありますか?

自分の歯で噛むような物であればインプラントで噛むことができます。
当然ながら自分の歯で噛めないほど硬いものはインプラントでも噛むべきではありません。

インプラントが失敗したらどうなりますか?

患者さんが再手術を望めばもう一度インプラント手術を行います。
再手術の費用は保証内で行います。

手術後の入院は必要ですか?

入院は必要ありません。
標準的な症例の場合はお昼休みに手術を受けられても問題ないと思います。
ただ骨造成を行う場合はさすがにお昼休みには厳しいかもしれません。

治療期間はどのくらいですか?

標準的な症例では3ヶ月ぐらいです。
当医院で使用しているストローマンインプラントはオッセオインテグレーション(骨性結合)が最も早いので治療期間が短いのです。

手術中はずっと口を開けてなくてはいけませんか?

器具の取り替え時とか患者さんが口を楽にする時間はあります。
こちらから「今はお口を楽にしていただいて大丈夫ですよ」と話しかけますのでご安心ください。

手術時間はどのくらいかかりますか?

30分ぐらいで。
骨を作ったりと複雑な手術になるともう少し時間がかかることもあります。

インプラント治療の成功率は?

京都大学が出したデータによりますとインプラント治療の成功率は97%と言われています。
しかし骨が十分にあって歯周病にもかかっていない方の場合はもっともっと成功率は高いと思います。
逆に骨が不足していて歯周病の傾向がある方の場合は成功率はもっと低いかもしれません。

インプラント治療はやはり大変ですか?

以前のインプラントをご存知の方は、「大変な手術をして入れるもの」というイメージがおありですよね。
しかし、ここ十数年で素材や形態・植える方法が改良され、以前より簡単に処置できるようになりました。

最近では、素材が良く処置が以前に比べて簡潔になったことから、
骨が十分にある症例ではびっくりするぐらい簡単にインプラント治療ができます。
骨が不足してる場合は症例にもよりますが少々大変になることもあります。

手術は痛いですか?

インプラントの手術は局部麻酔をかけますので、痛みはありません。
術後麻酔が切れたあとは痛みがありますが、歯ぐきは歯に比べるとあまり痛くありません。
骨が十分にある症例では拍子ぬけするぐらい痛くないです。
骨が足りなくて骨造成を行った場合はある程度痛いこともあります。

高血圧ですが、インプラント治療はできますか?

血圧は薬でコントロールされていれば、問題ありません。
しかしながら、服用されている薬や症状など一人ひとりケースが異なる内容となりますので、
事前に必ずご相談ください。

糖尿病ですが、インプラント治療はできますか?

糖尿病は一般的には、インプラント治療はできないとされていますが、
医師の管理のもとで、コントロールされている軽度の糖尿病の方は 治療を受ける事ができます。
ただし、患者さまによって症状が違いますので、ご相談の上最適な治療法を提案いたします。

喫煙者ですが、インプラント治療はできますか?

できます。

タバコを吸われる喫煙者は、非喫煙者に比べインプラントの成功率が低いことは、学会の発表でも証明されております。
その理由は、タバコのニコチンによる血流阻害や血管収縮により創傷治癒(傷の治り)が遅れるからです。

しかしそれは歯ぐきの骨や全身状態の条件が悪くて難易度の高いインプラント治療の場合です。
平均的なインプラント治療を行う場合はあまり気にする必要はないと思います。

骨の量が少なくても大丈夫ですか?

骨の少ない方は骨を増やす手術(GBR法、サイナスリフト法、スプリットクレフト法など)
を行えば、問題ありません。

ただし、これらの手術には、外科手術を必要とします。
外科的な負担が少ない方がいいという方は、ショートインプラントなど負担が少ない方法を
選択しております。

インプラントはどの歯科医師でもできますか?

基本的には、歯科医師免許さえあれば誰でもインプラント治療は可能です。
しかし特別な訓練を受けて経験を積んだ歯科医師でないと安心して任せることはできないと思います。

即日インプラント(その日のうちに歯が入るインプラント)はできますか?

歯ぐきの骨の量と状態によります。

状態がいい場合その日のうちにインプラントを埋入し、仮歯を入れることができます。
一度、ご相談ください。

インプラントに上にかぶせる「かぶせもの」が壊れることはありますか?

かぶせものは金属であれば壊れませんが、セラミックなどの素材では壊れたり、
かけたりする事もありえます。

しかし当医院の場合はメインテナンスの際に必ず咬み合わせをチェックしますので壊れることは少ないです。

保証もありますので、保証期間内であれば保証内容にて無料再製致します。

インプラントができない人はいますか?

18歳未満、心臓病、重度の糖尿病、重度の骨粗しょう症など健康状態が
著しく悪い方は適しておりません。心配な方はご相談ください。

金属アレルギーは大丈夫ですか?

インプラントはチタンでできています。
チタンは金属の中でも極めてアレルギーの少ない金属ですので、安心して大丈夫です。
どうしても不安のある方はパッチテストで調べると良いでしょう。

糖尿病でも大丈夫ですか?

一般的には、ヘモグロビンエーワンシー(HbA1c)の値が
7以下なら大丈夫といわれております。

糖尿病の方は歯周病にもかかりやすいので、
インプラント手術の前に歯周病を治療することで、糖尿病も改善されます。
糖尿病をコントロールし、しっかりしたブラッシングを行えば問題ないと考えております。

噛み合わせが悪くても大丈夫ですか?

噛み合わせなどを含めて総合的に診断を行い、
治療計画を立てますので、問題はほとんどありません。

インプラントのデメリットは何ですか?

●外科手術が必要です。とはいえ、手術中の痛みはほとんどありません。
患者さまが希望であれば、寝てる間に手術をすることもできます。

●噛めるまでに期間がかかる。通常のケースでは数ヶ月はかかりますが、
患者さまの状態により、手術をした日に噛めるようにすることも可能です。

●費用がかかる。インプラントは健康保険を適応できないため、費用がかかります。
とはいえ、インプラントをしたことによる健康への寄与を考えると
決して高い費用とはいえないと思っております。
また、万が一何かあった場合には保証もついておりますので安心です。

インプラントのメリットは何ですか?

「何でもよく噛める」「入れ歯のような不快感がない」
「他の残っている歯を守ることができる」
「しっかり噛むことで老化防止や癌予防にもつながるといわれる」など
たくさんのメリットがあります。

交通事故で歯をなくした場合でもできますか?

できます。骨がどの位残っているかが問題ですので、
条件が良ければ非常にやりやすいかもしれません。

年齢制限はありますか?

健康な18歳以上の方なら問題ありません。
高齢者の方も問題なく治療ができるといえるでしょう。

インプラント治療ってなんですか?

何らかの原因で失われた歯のかわりに、顎の骨に人工の歯根(インプラント)を植える方法です。

インプラント体に使われる素材は、生体親和性の高い「チタン」が使用されており、
ほとんど生体に異物防御反応をおこさせることないといわれています。

形態は棒状の単独植立。顎の骨に植える部分はらせん状になっており、
骨がつきやすい(骨性癒着:オッセオインテグレートと言います)ように加工されています。


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